KOIブカレスト評

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“Kings on Ice”がブカレストに戻ってきた

2012年5月2日
By Ia Remmel


2年前、“Kings on Ice”がルーマニアでたいへんな功を収めた。
ブカレスト。
わたしはそこで、ルーマニアの観客が素晴らしいことに注目した-彼らは情熱的で、温かく、多くのスケートのニュアンスに気がつく。
今年のショーは昨年11月に告知され、すぐにチケットは売り切れとなった。
そのため、ショーの組織者たち-エフゲニー・プルシェンコのマネージャーのアリ・ザカリアン、バイオリニストのエドウィン・マートンとAmphitrionグループは、昼公演と同じ日にもう一回公演することを決定した。。
これもまたすぐに売り切れた。
幾つかの他のスケートショーは人気を失っているという報告があるにもかかわらず、ヨーロッパのショー、“Art on Ice”と“Kings on Ice”は、明らかにとても人気がある。
このショーはとても多彩なキャストを呼び物にしている、幾人かの世界的に有名なフィギュアスケーターと共に。

スケーターの1人はラウラ・レピスト、彼女は引退後も素晴らしくあり続けている。
このショーには、日本のクリエイティブなスケーター、フミエ・スグリや眩惑的なスルヤ・ボナリーも含まれている。
ショーで演じたのは、ロシアのアイスダンサー、エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロヴィエフに加えて、イタリアのペアスケーター、ステファニア・ベルトン&オンドジェイ・ホターレク。
アダージョスケーターのフィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフ、アイスアクロバットのエカテリーナ・チェスナ&アレクサンドル・チェスナ。
男子の分野では、最も偉大なスターたちの幾人か-ブライアン・ジュベール、ステファン・ランビエール、そしてエフゲニー・プルシェンコ。
それから、エドウィン・マートン はソロと、他のスケーターたちと共に演奏した。

ブカレストの観衆は、シェフィールドでのヨーロッパ選手権で星のように現れた後のエフゲニー・プルシェンコの演技を最初に見るという名誉に浴した。
ユーロの後、このロシアのスターはケガのために強いて休暇を取り、2月に膝の手術を受けた。
ショーの数週間前に開かれた記者会見でプルシェンコは、彼は手術後、すぐに再びスケートを始めたと言った。
彼は、戦いたいという欲求に関して、こう言った:
「僕は、スケーターのスケートの考え方を変えたいんです。
彼らは、もしそうしたいと思わなければ、戦いをやめることを要求されません」
彼の次の野望は2014年のソチ冬季五輪で滑ることだ。

ショーは、アリ・ザカリアンによって振り付けられた魅力的なオールスターのイントロで始まった。そこではすべての演技者たちが観客を歓迎して、彼/彼女らを象徴する動きを演じた。
“Kings on Ice”は、その最大のスターでショーを始める伝統を持っている。スケートショーとしては、むしろ珍しい伝統だ。
ショーはエフゲニー・プルシェンコによるドラマティックなショートプログラム“ストーム”で幕を開けた。
この部分はエドウィン・マートンによって演奏され、プルシェンコにとてもフィットしていた。
音楽は、才能ある独学のギリシャ人キーボード奏者であり作曲家のヤニーによって構成された。
彼の音楽は不安と、荘厳なドラマを想起させる。
それは、極めて力強く、氷の上でエネルギッシュな存在であるプルシェンコのためには完璧だった。
プルシェンコの技術はまさに力強く、幾つかのトリプルアクセル、完璧なトリプルジャンプと幾つかの見事な3回転からのコンビネーションを跳んだ。

次はヨーロッパチャンピオン、世界選手権メダリストのラウラ・レピストだった。
彼女が滑るのをまた見られるというのは素晴らしいことだった。そしてそのようなクオリティのスケーターを、もはや競技で見られないというのは、とても残念なことだ。
“Kings on Ice”のために、彼女は新しいショーナンバーを“キル・ビル”のサウンドトラックにし、レピスト自身映画のヒロインのように、映画を思い起こさせる明るい黄色のドレスを着ていた。
彼女は、そのスケーティングの質と芸術性のすばらしさで観客を魅了した。
しかしながら、彼女は怪我のためにすべてのジャンプを跳ぶことはせず、プログラムでは主としてダブルアクセルや他のダブルジャンプを跳んだ。
ショーの最初に、レピストはプログラムの間に幾つかの演劇的な道具を用いた。
彼女の二つ目の演目では、体操のスタイルの赤いリボンを使った。
リボンを使って、彼女の周りや氷の上に面白い形を描いた。

“Kings on Ice”で演技した観衆のお気に入りの一組は、イタリアのペアスケーター、ステファニア・ベルトン&オンドジェイ・ホターレクだ。
アイスダンスのエレメンツの幾つかを入れたユニークなスタイルを演じた彼らの演技は、美しい芸術的な演出と結び付いていた。
彼らのプログラムは才能あるアイスダンスの振り付け師、パスカーレ・カメレンゴとアンジェリカ・クリロワによって創られた。
彼らの最初の演目は、ダンスの純粋な喜びを呼び起こす彼らの演技と共に、人の心をとらえ、覚えやすい“Dirty Dancing”だった。
プログラムの中で、ベルトンとホターレクはすばらしい相性があり、かなりすばらしい質のスケーティングを見せた
彼らの二つ目の演目は、ルチアーノ・パバロッティのための曲、“カルーソー”。
このイタリア人にベルカントは美しいイタリア人たちにとてもよく似合った、彼らのプログラムがクラシカルなスタイルと優美な演技で演じられたので。

ベルトン&ホターレクの後、1人目の氷の王が登場する時間となった、ブライアン・ジュベールがステージを取ったので。
わたしにとっても、多くの観衆にとっても、彼の演技はこの夜最も大きく目を見開いたものだった。
ジュベールはいつも、力強いテクニックを持ち、快活なスケーターとして知られてきた。
このショーでは、しかしながら、彼はまた、感情と感覚に調子を合わせ、人の心をとらえる演技をもって登場した。
グレゴリー・ルマルシャルの歌、“ S.O.S. D’un Terrien En Detresse”は彼によく合っており、同時に彼のドラマティックな演技は荘厳なものだった。
ジュベールの二つ目の演目“Lord of the Dance”は、マントにくるまったミステリアスなスケーターの登場で始まった。
それはもっと楽観的なプログラムだったが、情熱的でパワフルな演出も演じられた。

3度のワールドメダリスト、フミエ・スグリ、彼女は競技スケートに戻ることを決意した、昨シーズンスキップしたにもかかわらず。
ショーでは、彼女はいつもとてもクリエイティブでユニークなプログラムを見せてきた。
彼女のプログラムの幾つかはまた、驚きの1番を演じた。音楽が対照的なトーンの別のものにスイッチするのだ。
例えば、彼女の最初の演目は半分ほどで、ショパンの“ノクターン”から、エドウィン・マートンによって演奏されたもっとドラマティックな音楽に変わった。
二つ目に、彼女は有名なプログラム、バッハの“アリア”を演じた。
彼女のスタイルに忠実に、プログラムの半分で、音楽はバロックからロックに変わった。
フミエ自身、彼女のバロック風の衣装を脱ぎ捨て、ロックのあか抜けた衣装に替えた。

次はロシアのアイスダンスカップル、エカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロヴィエフ、彼らの演目は“Bittersweet symphony”とR・ファルボによるナポリの歌、“ Dicitencello vuie”。
2人のうちの1人、エカテリーナ・ボブロワはきわめて優美でしなやかだった。
そのことがこのペアに荘厳なリフトを演じさせ、氷の上に美しい模様を描かせる。
彼らのプログラムは両方とも絵のようで、ルーマニアの観衆をたいへん楽しませた。

スルヤ・ボナリーはこのところ、ショースケーターとしてとても求めらてきた。
今回、彼女最も大きな応援の幾らかを受け、観衆によって花を浴びせられた。
彼女のプログラムは愉快で楽しく、キャバレースタイルに似ていて、好奇心をそそるダンスの動き、スピン、スパイラルを包含する。
観客はまた、彼女の象徴、バックフリップによっても大いに楽しんだ。

アダージオペアスケーターのフィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフはエネルギッシュな喝采をもってブカレストに歓迎された。
人々は彼らの演技を称賛し、このペアが驚くべきエレメンツを行うのを、息を殺して見守った。
エレメンツの中には、フィオナが空気を切り裂いて回転するリフトや、彼女のパートナーの手のひらで彼女を浮かせるという、向こう見ずなエレメントがあった。

エカテリーナ&アレクサンドル・チェスナは、見事なスケーティングにサーカスのアクロバットを複雑に結合させた。
彼らのプログラムの中では、印象的で複雑なポーズをとりながら、空中にぶら下がったエレメンツがあった。
アレクサンドル・チェスナはプロのサーカスアーティストであり、Kiev State College of Circus and Variety Artを優等で卒業している。
エカテリーナはスケーターとしてスタートし、後にサーカスアートを学び、それらのテクニックを彼女のスケーティングと統合した。

その後は、ショーの最大のスターたちだけが残されていた。
ステファン・ランビエールはまず、エドウィン・マートンのバイオリン演奏を伴って、“Magic Stradivarius”のプログラムで登場した。
このオリジナルの演奏は、ランビエールとマートンが初めて“Art on Ice”で演技した2003年に連れ戻す。
8年後、“Magic Stradivarius”がもっとエキサイティングでミステリアスに登場する。
ランビエールの二つ目のプログラムはヴェルディの“リゴレット”から“女心の歌”だった。
このきらめくようなプログラムの中で、彼はマントヴァ公爵を体現し、陽気な貴族を忠実に描きだしている。
プログラムはユーモラスなジェスチャーのある哲学的な振り付けを演じ、滑稽な宮廷風のお辞儀とランビエールの優美で完璧なスケーティングが結び付いていた。

ショーはエフゲニー・プルシェンコの新しいロングプログラム、“ロクサーヌのタンゴ”で締めくくられた。
その演技は輝かしいジャンプ─そのうち二つはトリプルアクセル-を伴って、再びパワフルでエネルギッシュだった。
観衆の感謝のしるしとして、ルーマニア国旗がプルシェンコに贈られた。

観客の熱烈な歓呼にこたえ、ランビエールとプルシェンコはアンコールをやり、何百という花を浴びた。
お祭り気分はすべてのスケーターが演じるグランドフィナーレで最高潮に達した。
これはとどろくような喝采を受けた。観衆はショーを終わらせたくなかったので。

ショーの後、アリ・ザカリアンが短いインタビューに応じてくれた。

--ショーは両方とも大成功で売り切れでしたね。
わたしたちはまたすぐ“Kings on Ice”のショーを見られるでしょうか?

A:スケーターも観客もショーにすばらしく満足し、スケーターたちはここで演技することを愛していると言うべきです。
わたしはいつも、観客がショーの後立ち去りがたく、彼らがとどまって拍手し、スケーターたちがアンコールをかなえてくれるのを待っていることに気づいています。
彼らはできるだけ長くとどまり、ショーの雰囲気を楽しみたいと思っています。
しかしながら、新しいショーについては…複雑です。
エフゲニー・プルシェンコはまだ手術からの回復途上で、全力でトレーニングできません。
第二に、彼は新しいシーズンとオリンピックのために準備していて、ショーへの参加減らさなければなりません。
わたしたちはこのショーをすることをかなり前にすでに同意していました。
4月29日にはイタリアのリミニで別のショー、“Champions on Ice”があり、それにもジェーニャは参加します。
しかしその後は、彼は新しいシーズンの準備を始めるでしょう。
もちろん、ここブカレストにプルシェンコ、ランビエール、ジュベールといった偉大なスケーターたちがいるのは、ファンタスティックなことです。
このショーは“Kings on Ice”と呼ばれ、わたしたちの望みはヨーロッパで最高の男子スケートを観客に見せることです。
結果として、わたしたちはショーにヨーロッパのビッグネーム-プルシェンコ、ランビエール、そしてジュベールといった、長年ヨーロッパの男子スケートのトップに居続けた人たちを持っていることは重要になります。
もちろん、わたしは日本人やアメリカ人、カナダ人も招待したいと思いますが、今のところはそれがわたしたちのキャストです。

--わたしの意見では、これらスケートのスーパースターたちに加えて、いろいろ異なって、バラエティに富んでいるのは素晴らしいキャストです。

A:わたしもそう思います。
彼らは皆とてもポジティブで、観衆は畏敬の念を持っています。
最初のショーの後、17分間のスタンディングオベーションがあり、2回めのショーの後では、20分間でしえた。

--ロシアとウクライナでも、大変多くのファンが次の“Kings on Ice”を待ち望んでいます。

A:もちろん、わたしたちは同じようにやりたいととても思っています。
しかしながら、わたしたちはだれかわたしたちをそこに招待してくれる人が必要です。
ファンの皆さんがわたしたちのショーを待っていて、見たがっているのはわかっています。
残念ながら、ファンの方たちだけではショーの手配を助けられません。
わたしたちは地方の組織者と連絡を取っていますが、このショーに対してまだ十分な関心が見られません。

--一部のファンの人たちは、ボランティアでショーの組織を助ける用意があると聞いたことがあります。

A:どんな助けも歓迎です。
わたしたちの使命は、人々に最高レベルのフィギュアスケートとすばらしいショーを提供すること。
そしてわたしたちには偉大なスケーターたちがいます。
例えば、プルシェンコは今日のショーで八つのトリプルアクセルを跳びました。
しかも、手術後まもなく、それは再び彼の偉大さを証明しています!
そして他のキャストも同様です:ステファン・ランビエール、ブライアン・ジュベール、わたしたちのスケーターは皆-そのような偉大なパフォーマーと共にショーの組織者となることは名誉です。

--人々に“Kings on Ice”が続くかどうかについて何かしるしを与えられますか…?

A:わたしはただ、ビッグサプライズがあるだろうと言うことだけができます。
いつかそれを見るのを待っていてください!



http://www.absoluteskating.com/index.php?cat=articles&id=2012kingsonice



村主さんの、途中で曲が変わるショパンのノクターンって、
もしやと思ったらやっぱりそうか。



日本にも来てほしいけど、
ソチ前は無理だろうなあ。
ソチ後はさよならショーで、KOIとはまた別なんだろうなあ。

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